虫歯の症状
虫歯の主な症状として下記があります。
- 歯が黒い
- 歯がしみる(C2:冷たい物、温かい物)
- 歯が痛い(C3:神経まで達する深い虫歯)
- 噛むと痛い
- 歯茎から膿が出る(C4:重度の虫歯)
Dental caries
虫歯の治療
虫歯とは、口内の細菌が作り出す歯垢(プラーク)によって歯が溶かされてしまう感染症です。虫歯は自然治癒することがないため、放っておくと症状はどんどん悪化してしまいます。
虫歯の主な症状として下記があります。
歯垢(プラーク)に含まれる細菌(ミュータンス菌)は糖分やタンパク質を分解します。これが虫歯の原因です。それによって排出される酸などが、歯のエナメル質やカルシウム、リンなどの成分を溶かして虫歯を作ります。歯みがきをしていなかったり、甘いものをたくさん食べているのに虫歯がない人は、もともと持っている細菌の量が少なかったり、溶け出したカルシウムやリンなどの成分を元に戻してくれる働きを持つ「だ液」の力が強い人です。
歯が痛い場合の原因は大きく分けて3つあります。
C1初期の虫歯
【状態】
歯の表面はエナメル質で覆われており、虫歯はまずエナメル質に発生します。エナメル質が虫歯になると、光沢がなくなり白っぽくザラザラした感じになります。虫歯は上の歯と下の歯の噛み合せの部分や、歯と歯の間などに発生しやすいです。
【主な症状】
痛みやしみる感じはなし。
C2歯の内部まで進行した虫歯
【状態】
エナメル質の内側には象牙質がありますが、虫歯が象牙質まで進むと虫歯の部分が黒く見える状態になります。
【主な症状】
※ 歯がしみる
冷たい物や熱い飲食物で痛みを感じることがある。
(キーン! ズキーン!と一時的)
C3神経まで進行した虫歯
【状態】
虫歯が神経(歯髄)まで進んでいる状態。表面の穴は必ずしも大きくなく、内部で広がっていることがあります。
この段階まで進むと虫歯になった部分の歯を削るだけでなく、歯髄まで取らなくてはなりません。また、治療が終わるまで時間がかかるうえ、歯髄を取ると歯がもろくなってしまいます。
【主な症状】
※ 歯が痛い
激しい痛みがある。(ズキズキ! ズキン、ズキン!ずっと痛い)
C4歯の根(歯質)が失われた歯
【状態】
虫歯によって歯の上の部分がほとんど溶けてしまい、歯の根に当たる歯根まで虫歯が進行した状態です。このような歯の根だけ残った部分の先端、すなわち歯槽骨(しそうこつ)の中に膿の袋ができることがあります。この膿の袋が炎症し腫れてきます。ここまで進むと歯を抜かざるをえなくなる場合が多くなります。
【主な症状】
※ 歯茎から膿が出る
神経(歯髄)が死んでしまい、痛みを感じなくなる。
子どもの虫歯予防で大切なことは下記3つです。
従来虫歯の検査では、肉眼での検査とレントゲン検査が行われてきました。
レントゲン検査は目に見えない箇所の診断に有効ですが、3次元的な構造を持つ歯の状態を2次元のフィルム上で判断するため、歯科医師の経験則による診断になり、初期虫歯の発見が遅れてしまう可能性があります。
初期虫歯はしっかり検査を行って適切な予防プログラムで管理を行うことで、削らずに済む場合があります。
一昔前までの虫歯治療といえば歯を削っていましたが、最近では治療法が改良されて、健康な部分は削らずに残すことができるようになりました。
当院ではなるべく削らずに歯を残す治療を行います。
痛みに対する不安、治療内容に対する不安、歯を削る際の音や環境に対する不安など、様々な不安を持って来院されると思います。
治療に対する不安をなくすために、痛みに配慮した治療を心がけております。