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神経のある歯を治療した場合、もともと痛みがなかった歯であっても、
ときどきしみたり、痛みが出たりすることがあります。
その他、神経のある歯に詰め物をした後も、しみたりすることがあります。
その理由は
①治療した歯の虫歯が深く、神経に近いところまで進行していたため
完全に虫歯部分を取り除くためには、神経に近いところまで歯を削ることになります。その結果、神経にダメージが残り、治療後に痛みが出ることがあります。
②歯を削ったときの熱や振動の刺激が残っているため
虫歯部分を削る際、どうしても熱や振動などの刺激が神経に伝わります。
そのため、神経が過敏な状態になり、刺激に敏感になるため痛みが出ることがあります。
③詰め物の熱伝導性によるため
歯の詰め物として、とくに金属製のものを使用した場合、熱伝導によりしみることがあります。金属は熱の伝導率が高く、神経に熱を伝えやすいため、とくにしみやすいです。
セラミックの場合も熱伝導はありますが、金属ほど伝導率が高くないため、あまりしみません。
こうした痛みやしみる症状が解消できるまでの期間は、歯の状態やその人によってさまざまで、1~2週間から数か月かかることもあります。
しかし、時間とともに過敏になっている神経が落ち着いてくると症状は治まってきます。それは、神経がしみやすい状態が続くと、歯はその神経を守ろうとして、神経を囲むように新しい歯を作るからです。
この新しい歯は二次象牙質というものです。
二次象牙質がだんだん厚くなってくると刺激が神経に伝わりにくくなり、沁みにくくなってきます。
熱いものや冷たいものをできるだけ避け、あまり神経質にならずに気長に治まるのを待ってみてください。
1か月以上過ぎてもまだ違和感があったり、しみ方がひどく苦痛を伴ったりする場合には、遠慮せず尋ねてみてください。
しみ止めのお薬や神経を鎮静させるレーザー治療があります。
しかし、症例によってはやむを得ず神経をとらないといけない場合もありますので、担当歯科医師とご相談ください。
クリニックにも、このような歯にまつわる疑問を当院オリジナルのポスターにして掲示しています。
定期的に内容を変えて掲示していきますので、ぜひご覧ください。